最近、実家の母から急に
という助けを求めるLINEを受け取りました。
この記事ではこの母のように「普段使っているメールやSMSに変なメッセージが届いたけどなんだかよくわからない」という方向けに解説を書きます。
怪しいメールやSMSがきたときの対処法を具体的に理解できます
フィッシングメールってなに?
母が受け取った「変なメール」は、フィッシングの可能性があります。
メールやSMSのメッセージから偽サイトに誘導して、IDやパスワードなどの
個人情報を盗むという詐欺の手口のことを「フィッシング」と言います。
それ用の詐欺サイトを「フィッシングサイト」
詐欺メールを「フィッシングメール」と呼びます。
まあ利用者を釣る(騙すという意味のネットスラング)って
捉えられなくもないですが、騙す手口が「洗練されている(Sophisticated)」が
語源であるという説が有力だそうです…無理がある。
具体的にはどんなもの?
三井住友トラストクラブをかたるフィッシング (2021/04/27)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/sumitclub_20210427.html
auをかたるフィッシング(2021/04/09)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/au_20210409.html
カードの利用停止やケータイの支払いができていないなど
ドキっとするようなキーワードが並んでいるのが特徴です。
重要そうなメールを装ってリンクをクリックさせようとしてきます。
リンク先には本物そっくりの偽サイト(詐欺サイト)が用意されていて
その偽サイトにだまされて情報を入力してしまうと、
入力した情報がそっくり盗まれてしまう、という訳です。
フィッシング詐欺の見分け方
結論から言いますが「見分けるのは無理」です。
身も蓋もなくてすみません…。
正確に言うと、慣れた人間が注意深く見たら見分けることができる可能性もあるのですが
毎日そんなことを気にしながらインターネットをするのは無理ですよね?
また、どんなに注意していてもウッカリしてしまうのが人間です
見破れない、という前提で考えるべきだと思います。
本当に見分けられないの?と思う方はこちらもどうぞ
メールが届いたらどうしたらいいの?
また結論から言いますが「リンクは無視してください」。
そうですね。わかります。
「重要そうなメールを装って偽物のリンクをクリックさせる」というのが
フィッシングの手口なので、どうしても必要になってしまうことはあると思います。
なのでオススメは以下です。
検索エンジンやお気に入りからそのサイトに行って確認をする
メールやSMSのリンクは本物か偽物か判断できないので
直接踏むことは避けましょう。
気になる連絡が来たときには(もしかして本物かもしれないので)
GoogleやYahooなどの検索エンジンの結果からそのサイトに行って確認をするか
よく使うサイトはお気に入りに入れておいて
そこから行くようにすることをおすすめします。
うっかりクリックしちゃった!どうしたらいいの?
「大丈夫です!」クリックしただけであればまず問題ないです。
もしどうしても気になるなら、パソコンならウイルス対策ソフトのスキャンをかけるとなお良いと思います。
メールのURLをクリックしたあとのページにIDとパスワードを入力してログインしてしまった場合
こういう場合は、IDとパスワードが既に盗まれていると思ったほうがいいです。
気づいた段階ですぐにパスワードを変更してください。
パスワードが変更できたら
盗まれたアカウント(IDとパスワードのペアのこと)がすでに
悪用されてしまっている可能性を考えて、利用履歴を確認します。
たとえば、Amazonのフィッシングサイトであれば購入履歴
クレジットカードのサイトであればカードの利用履歴などを確認しましょう。
IDとパスワード以外の個人情報も入力してしまった場合
さらに騙されて、IDとパスワード以外にも追加で個人情報を入力してしまった場合には
それに応じた対応をする必要があります。
例えば、カード番号を入力してしまった場合は
すぐに停止の処理が必要だと思いますし
住所や名前を入力してしまった場合は(引っ越すのは流石に難しいと思うので)
変なダイレクトメールなどが送られてこないか注意する必要があります。
フィッシング詐欺サイトに引っかからないために大切なことまとめ
- 身に覚えのないログインを促すようなメールやSMSが来てもリンクをクリックしない(注:自分でパスワードリセットしようとしたときとかは別です、あくまで身に覚えのない場合のことですよ)
- 連絡が無視できないときは、そのサイトに必ず検索サイトから検索して行くようにする
- リンクをクリックしただけなら大丈夫(これから気をつけてね)
- もしリンクをクリックした先のページでIDとパスワードを入力してしまったことに気づいたら、まずパスワードを変更する
- とにかく落ちついて対応する
少しでもお役に立てれば嬉しいです。では今回はこのへんで。